4.リーダーシップにカリマスはいらない!(3)

 

「リーダーシップ」と「謙虚さ」について前回、書きました。

 ★「第五水準のリーダー」

という「リーダーシップ」像について簡単に触れました。

『ビジョナリー・カンパニー2』(日経BP社)という本で提唱された概念ですが、もう一点、とても興味深い事実があります。その調査では、厳しい基準をくぐり抜け選ばれた「ビジョナリー・カンパニー」11社に対して、そうならなかった競合企業を選定し、比較しているのです。つまり、業績を維持できなかった企業のこともしっかり調べているのです。

もちろん、その比較対象企業のリーダー特性も・・・。

すると、なんとも驚くほど対照的な結果が出たのです。

「比較対象企業の経営者が極端なまでに「わたし」中心のスタイルをとっているのに対して、」

と書かれている通り、業績を長期に渡って維持できなかった企業には「カリスマ経営者」と呼ばれるようなマスコミに華々しく登場し、雄弁をふるうタイプのリーダーが存在していたのです。

一時的に赤字に陥った企業をV字回復させ、時代の寵児となったのですが、後が続かないのです。

名誉、地位、お金などに執着するという特性も・・・。

「私心」を捨てきれなかったようです。

その代表選手として米国の自動車メーカーであるクライスラー社を奇跡的に回復させたリー・アイアコッカ氏のことをあげています。氏は最後の最後までその地位と名誉を捨てきれず、乗っ取り屋と手を組み会社を「我がモノ」にしようと動いたこともあったそうです。

「晩節を汚(けが)す」という言葉がありますが、この事実から学ぶべきことは多いように思います。

「カリスマ」であることよりも、「謙虚」に人として正しく生きることが、最後の最後はよりよい「リーダーシップ」につながってゆくのだと思います。

2007.11.23


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