6.サーバント・リーダーシップ(1)

 

クリスマスが近づいています。

キリストは実在した人物とされています。

彼にもヨハネ、ペテロ、ヤコブなど十二使徒と弟子を従えたリーダーでした。

どんな「リーダースタイル」で、どんな「リーダーシップ」を発揮していたのかは、聖書や専門書を読み込まなければわかりませんが、

「キリストが弟子たちの足を洗った」

という逸話があるそうです。

 

このリーダーシップ・スタイルに感銘を受けた、

元AT&T(米国の通信会社)マネジメントセンター所長の

ロバート・グリーンリーフ氏は、1977年に

「サーバント・リーダーシップ」 

 という考え方を提唱しました。

グリーンリーフ氏は、すでに亡くなっていますが、氏は敬虔なクリスチャンでもあり、そういったリーダーシップの考え方にたどり着いたのは、とても自然なことなのかもしれません。

 「リーダーシップ」とはひとつの概念、考え方なので様々な研究者、実践家がいて、色々な名前があります。その中でも比較的新しい部類に入るのが、この

 

「サーバント・リーダーシップ」

 

という考え方です。 

「サーバント」とは「召使い」「従者」という意味があります。

「上司が部下の召使いだって!」

と、その名を聞いただけで、困惑し、嫌悪感を持つ人がいます。

まして米国では、「リーダー」は「指導者」としての意味合いが強く、パワーリーダーとも言える、「力強さ」をリーダーのイメージに求めがちです。

ですが、「リーダーシップは上司から部下への影響力」のことを言うわけですから、スタイルは自由のはずです。

「上から命令する」「先頭にたって引張る」

というのもありならば、

「部下を支えるためにリーダーは存在する」

と考え行動するのもありです。

「リーダーシップ」とは、もっともっと自由な概念です。

 

「資生堂」のリーダーとして改革を導いた池田守男氏は(現相談役)

「サーバント・リーダーシップ」を改革の中心概念におきました。 

池田氏は、こんなことを言っています。

 

「上の地位にある者が、第一線に指示をして仕事の仕方を

 変えさせるのではなく、

 第一線がやりやすいように仕事の環境を整え、

 彼らの自主的な改善を後押しするサーバント・リーダーシップ

 の考え方が、社員の意識改革に変化をもたせた。」※1

 

やはり、リーダーシップは人それぞれですね。

資生堂は池田氏の時に、それまでとは違った経営戦略をとり成功をおさめました。ブランドを絞ったり、店頭で働くスタッフの意見を吸い上げることに尽力したりして、大きく変わったと言われています。

現場のスタッフから意見を聞く会議には、社長自ら出席したそうです。

決して偉ぶらず、会社をよくしてくために何をすべきかを考えた時に、そうすることがベストならば、方法は問わないという姿勢ですね。

それも池田氏ならではの「リーダシップ」のスタイルです。

「サーバント・リーダーシップ」は、とても興味深い概念ですので、もう少し詳しく見ていきたいと思います。


2007.12.22


※1:参考文献『サーバントリーダーシップ入門』(著 池田守男 金井壽宏 かんき出版)

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