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『リーダーへ贈る108通の手紙』

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【64通目】「継承-2」たいまつは自分で持てby藤沢武夫!

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《継承-2》
                  
          『リーダーへ贈る108通の手紙3』
            http://www.earthship-c.com

                                10.03.26
                                 64通目
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  リーダー様へ

  拝啓  桜咲き 我もなにかを 卒業を

  いかがお過ごしでしょうか?

  2010年の弥生もいよいよ後半ですね。
  東京は、ついにソメイヨシノが開花しました。  
  近所の桜並木は「3分咲き」から「5分咲き」
  といった感じでしょうか。

  来週いっぱいは、十分楽しめそうです。
  
  我が家から「自由が丘」の街までつづく桜並木があります。
  また東急東横線「都立大学」駅までも
  ずっとソメイヨシノが植えてあり、ここもまた圧巻。

  今週末はまだ満開とはいかないかもしれませんが、
  来週はすごい人になりそうです。

  そんな桜をみていると思い出すのが
  卒業式や入学式ですね。
  あまり入社式は覚えてないような・・・。

  小学校4年生の長男は、今年初めて小学校の卒業式に参加し、
  卒業生である6年生へ贈り、たて笛で演奏をしたそうです。
  夕食の折、いろいろとしゃべっていました。
  自分もいつかは卒業する立場となるのだと
  未来の自分をそこに見たのか
  興奮気味に自分が経験したことを語っていました。

   「卒業」

  青春の貴重なワンシーンですね。
  なんとも甘酸っぱいような、ほろ苦いような・・・。
  
  春は別れの季節。

  会社でも、人事異動があって、
  別の部署や別の地域へ移り「別れ」を経験する
  ことの多い季節です。
  転職される方もいますね。

  でも「別れ」というと、なんとなく悲壮感があります。
  そこで「卒業」といってみてはいかがでしょうか。

  人間関係でいろいろなことがあって、
  ある人と袂を分かち「別れる」ことになる。
  ビジネスでも男女関係でも、誰もが経験することです。
  
  「別れ」が決まり、自分の未熟さを悔やみ、
  辛い思いをする人もいますが、
  この時、それは「別れ」ではなく、
  その人を「卒業」するのだと考えてみる。

  幼稚園を卒業し、小学校へ入学する。
  小学校を卒業し、中学校へ入学する。
  中学校を卒業し、高校へ入学する。

  そうですね!
  その「別れ」は、
  あなたにとって次の何かへ「入学」するための「別れ」なのです。 

  「卒業」には次のステージがあります。

  〜〜〜

  ここまで書いてきて、どうも、これ、
  自分を鼓舞するために書いているようです。
  
  実は、皆さんに応援してもらい、昨年、出版いたしました
  『真のリーダーに導く7通の手紙』(青春出版社)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4413037197/earthshccom0c-22/ref=nosim
  
  が、はやくも絶版になってしまいました。

  アマゾンの「キンドル」、アップルの「iPAD」。
  黒船の襲来によって出版業界は、
  これから激変の時代を迎えようとしているようです。

  そんなことも影響しているのか、
  絶版にする本の選定サイクルが早くなっているような。
  拙著も「大海の木の葉」で、波にのみ込まれた結果となりました。

  と、外的環境のせいばかりにしては、いけなく
  「他責ではなく自責」の精神でのぞむならば、
  やはり、これまた自分自身の実力なのだと思います。

  3月いっぱいで、出版社から流通することはなくなります。
  今後、入手が困難になりますので、もし、ご希望の方は、
  お早めに、お近くの書店にお問い合わせください。

  拙著『真のリーダーに導く7通の手紙』を
  買ってくださった皆さま、そして応援してくださった皆さま
  本当にどうもありがとうございました。
  改めてまして、この場をかりて、心から御礼をもうしあげます。

  〜〜〜

  そんなことで、春に訪れた「絶版」の連絡は
  私にとって、ひとつの「別れ」でした。 

  でも、これは「別れ」ではなく、「卒業」だととらえ
  顔をあげて、次のステージへと、すすんでいきたいと思います。

  「働くコト」をテーマにした本ですが、
  お世話になっている出版エージェントの方と
  電話レベルで何度か私の想いを伝えており
  企画の骨子はだいたいOKで、
  来月、具体的な打ち合わせをすることになりました。
  
  これが私の次なるステージです。 
 
  昔の人は言いました。

 
   ★「新しい酒は新しい革袋に盛れ」

 
  「絶版」の事実を知らされ、正直、がっくりきました。
  ですが、逆に、次のステージへ進むための「覚悟」ができました。
  新たな気持ちで・・・執筆にのぞむことができそうです。

  春に、ひとつ「卒業」しました。
   
  〜〜〜

  さて、私の話などは、これぐらいにしまして
  前通からのつづきで本日も「継承」をテーマにしたお話です。

  人間学を学ぶ月刊誌『致知』(2月号)で、
  これから書く話を読んだ時に、
  私は鳥肌がたって「これこそ「継承」の素晴らしさだ!」
  と、ひとりで目をウルウルさせてしまいました。

  それは、こんお話しです。

  ***

  主人公は、ホンダベルノ店元社長の大河滋氏。
  大河氏は昭和42年(1967年)にホンダへ入社していますので
  創業者本田宗一郎氏、右腕の藤沢武夫氏からよき薫陶を受けています。
  大河氏はその経験から藤沢武夫氏に関する本を出版しています。

  まず、藤沢武生さんの人柄を物語るエピソードをひとつ。
  藤沢氏が亡くなった時に、大河氏が藤沢氏の奥様から聞いた話です。
  今や日本を代表するグローバル企業のひとつホンダにも
  何度か経営危機が訪れている。
  「中でも昭和29年の危機は深刻」だった。
  そんな折、社員運動会がひらかれた。

  藤沢氏も参加した。
  「すると中に一人ズボンに継ぎ当てて参加した子どもがいた」。
  運動会が終わって藤沢氏が家に帰ってくると
  奥様の前でボロボロボロボロ、涙を流して泣き始めた。
  そしてこんな言葉をもらしたそうです。

  「たとえ借金をしてでも子供にいいシャツを着せて、
   いい運動パンツを穿(は)かせて運動会に連れてきたいのが
   親の心情なのに、そんなズボンしか穿かせられない俺は
   なんて経営者なんだ・・・」
  「こんなことが絶対にないような会社にしなければ、
   俺は、死んでも死にきれん」

  藤沢さんの当時の風貌は角刈りで、
  元はその筋の親分だったのではとの風評が社内に流れるような
  強面(こわもて)の人だったようです。
  けれども、こうしたナイーブな面があったのですね。

  それから、時は流れ大河氏は30代、昭和51年のこと、
  名古屋支店に配属されます。
  この年、「大変な被害が予測される台風が近づいてきた」。
  大河氏は部下を連れて販売店の救援へ。

  暴風雨、道路は冠水。台風の驚異が販売店を襲います。
  そんな中、販売店になんとか到着すると、
  輸送者が、ホンダの委託展示している車を積み込んでいた。
  雨は横殴り。大河さんは怒鳴った。

  「新車は全部下ろせーっ!」

  雨風のなかやっと積んだ運転手は納得がいかない。

  「おえは誰だーっ!」

  「名古屋支店の大河だ。業務命令である。
   新車は全部下ろせ。
   そして、この店で預かっているお客様の車を積め」

  「何だとーっ」と運転手。

  「新車の百台や二百台、水中に没したところでホンダは潰れん。
   しかし、たった一人のお客様は、
   新車の百台、二百台に替えることができない、大切な方なんだ」

   そう言って、お客さんの車を積み込ませ、
   ホンダが委託展示していた車は全て水没したそうです。

   それから4,5日後のこと、
   販売店の社長とお客様が大河氏のもとを訪れ
   こう言ったそうです。

   「今後もずっとホンダの車に乗ります。
    何とお礼を言ってよいかわかりません」

   いい話です。でも、話はこれで終わりません。
   ここからが「継承」の本質です。

   実はこの指示を出すことができたのは、
   大河さんが過去に苦い経験をしてことがあるからでした。

   昭和43年の十勝沖地震の際、仙台支店に勤務していた大河さんは
   津波警報が出たので、輸送者を使って販売店にある
   展示車をすべて引き揚げげたのです。
   すると、所長が、

   「バカヤロウッ。てめえ、それでもホンダの人間か」

   「こっちは命懸けで車を引き揚げてきたのに
    何ですか、その言い方は」と大河氏は喰ってかかった。
  
   「津波が欲しがるのであれば、新車の百台や二百台、くれてやれ。
    おまえが守らなきゃいかんのは、新車ではなくてお客様の車だ、
    バカヤロウッ!」と所長。

   名古屋での台風の件が落ち着くと、
   このことを思い出し、仙台支店時代の所長へ
   名古屋での出来事を話して
   「今度は判断を間違えませんでした。
    あの時はありがとうございました!」
   と電話をした。

   すると、所長が言った。

  「あのな、大河。昭和三十五年にチリ地震が起きて、
   太平洋に津波が襲来した時、俺の管轄だったエリアが
   壊滅的な被害を受けたんだ。
   その時におまえと同じことやって、藤沢さんに怒られたんだ」 

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

    「藤沢さんは『会社の財産を失うことは非常に心が痛む。
     しかし会社にとって最大の痛手は、
     会社の資産を失うことではなく、
     お客様を失うことだ。なぜそんなことがわからん』
     と言って怒られたんだよ」
 
                        『致知』(2月号 )より
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  http://www.chichi.co.jp/monthly/201002_index.html

 
  そう、当時の仙台支店の所長は、大河氏に電話で話したそうです。

  ***
   
  大河氏が学んだことは、所長が藤沢氏から学んだことであり、
  その教えがしっかりと「継承」され、
  大河氏の名古屋支店時代、台風という危機時の「判断」となった。

  その判断に「迷い」は、きっとなかったと思います。  
 
  仙台の所長が大河氏を叱った時、
  藤沢さんから怒鳴れた経験があったから
  大河氏を叱ることに対して「迷い」はなかったと思います。 
  
  この人なくして今のホンダはないと言われる
  その藤沢武夫氏の言葉として有名なのがこれですね。

   ──────────────────
     ★たいまつは自分で持て!
   ──────────────────
  
  この言葉について、数少ない藤沢氏の著書
  『経営に終わりはない』(文藝春秋)に、こうあります。  

 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  

   「“たいまつは自分で持て”
    と私はしばしばいってきました。
    これは人から教わったり、本で読んだ知識ではなく、
    自分の味わった苦しみから生まれた実感なのです。
    どんなに苦しくても、
    たいまつは自分の手で持って進まなければいけない。
    これが私の思想の根本であり、
    またホンダのモットーともなりました」

    
            『経営に終わりはない』(著 藤沢武夫 文藝春秋)        
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
http://www.amazon.co.jp/dp/4167130025/ref=nosim/?tag=earthshccom0c-22

  
  リーダーは「たいまつ」を自分で持つ。
  そして部下や、ついてくる人間の行く先を照らす。
  と同時に、部下がその先へと自由に動けるように
  リーダーの火をしっかりと分け、
  部下が自ら「たいまつ」を持てるようにする。

   ★「継承」    

  自ら「たいまつ」を持っているからこそ、
  その火をわけることができる。

 
   「たいまつは自分で持て!」

  これもまた次代へ「継承」したい教えですね。

  
  〜〜〜

  本日は、これにて・・・。

  ここ数日、東京は冷たい雨が降りました。
  とはいっても桜咲き、春につつまれる日々です。

  来週は、もう4月になります。

  どうぞ風邪など召されませんよう
  大切な大切なおからだを、くれぐれもご自愛なさって下さい。
   
  そして、2010年の残り少ない弥生が、あなた様にとって
  決して忘れることのできない、実り多い時間となることを
  心よりお祈りしています。

        
                  
             「元氣・勇氣・やる氣」で!

                 (^人^)
                  
                 
 

                                 敬具

   平成二十二年三月二十六日

                              松山 淳より

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 ◆自問自答◆

 1)私は、どんな思いを部下に継承しているだろうか?

 2)私は、次の世代のために何をしているだろうか?

 3)私は、次代へ何か継承する行動を起こしているだろうか?

※自問自答は、あなたの「心」を見つめる作業です。
 継続することで、見失っていた大切なことに気づくことがあります。
 30秒でもかまいませんので、上の質問を、ちょっと考えてみて下さい。
 終わったら、スクロールして下の【ことば】を読んで下さい!
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 ◆103℃ WORD◆

                           「伝えつづけるコト」  
     
==========================================================

 ◆追伸◆

  3歳の娘は、からだを動かすのが好きです。
  音楽がかかると、ところかまわず踊り出します。  
  最近、私は、(多くの人がそうかもしれませんが)
  懐かしいあのCDをひっぱり出して聴いています。
 
  そうです。マイケル・ジャクソンです。

  私はマイケルのアルバムでは「OFF THE WALL」が一番好きなのですが、
  子供たちは、どうも「スリラー」が好きなようです。
  アルバム「スリラー」の1曲目に、
  アップテンポの「スタート・サムシング」という曲があります。
  
  マイケル・ジャクソンといったら、
  「ポー」や「ヒー」など、マイケルならではのブレス使いが有名ですが
  「スタート・サムシング」の間奏でも「ヒーハー」があります。
  (お持ちの方、ぜひ、聴いてみてください)

  で、この「ヒーハー」が娘はお気に入りで、「ヒーハー」を聴くと

   「なんでもかんでもヒーハー、なんでもかんでもヒーハー」

  と何度も繰り返し、家の中を歩き回りながら、踊っています。
  
   なぜ、「なんでもかんでも」がついたのか?

  謎です・・・ これは私が継承したものではありません(笑)

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【ことば】
 
   「採算に合うか合わないかということより、
    いちばん大事なことは、自分たちは何をしてきたかということ。
    金なんてものは、いつかなくなる。
    自分が思いきりやりたいことをやってきたらかには、
    子供にも、自分のやったことを語り継げるような人生を送らせたい」

                           (藤沢武夫)

        
             『経営に終わりはない』(著 藤沢武夫 文藝春秋)


松山 淳 JUN MATSUYAMA松山淳顔写真

世界の企業がリーダー研修で使うMBTI自己分析メソッドを用いて、その人らしいリーダーシップを発揮できるようサポートしている。リーダーシップ研修、個人セッション、講演を行い幅広く活躍中 >>>プロフィール

MBTIのリーダーシップ研修

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